第1回「毎月1日」

原田陽子は、毎月、月初の「1日」に決めている事がある。
それは、家のぞうきんや歯ブラシを全て新品に変える事だ。

私が初めてこの話を聞いた時に、「なぜ、ぞうきんや歯ブラシを取り替えるのか」と疑問に思い、同時になぜまだ使えるぞうきんや歯ブラシを取り替える必要があるのか、正直理由が分からなかった。

理由は至極分かりやすく、かつ、私の心に刺さるものだった。

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ぞうきんや歯ブラシは毎日使うもの。
徐々に汚れて行き、汚れたり、傷んでいる事に気がつきにくい。
ぞうきんや歯ブラシを新品に取り替え、自分が気がつく事が無かった古いぞうきんや歯ブラシの汚れや痛みを見る。
そうして、新しいぞうきんや歯ブラシの清々しさをきっかけに、新しい月へ向かって、自分の気持ちに「区切り」をつける。 「けじめ」とも言えるもの。
それがこの決まり事を始めた理由だ、という話だった。

さて、私にとって、月初の「1日」はどういう日だろうか。

月末の忙しさから解放され、新しい月が始まる、私にとってはおおよそ、ただ単にそれだけ。
会社勤務の場合なら、朝礼で「今日は新しい月が始まります。頑張って目標を達成しましょう!」と言われ、そのままその話を心に留める事も無く、過ぎ去って行く日かもしれない。

では、私が単に月初の「1日」を「けじめをつける日」と心に決めたとしよう。

さて、それが毎月実行できるだろうか?
おそらく、翌月には忘れているだろう...
分かっているが、自分の人生は1日、1日の積み重ねだ。
分かっているが、単なる1日1日が過ぎている。
けじめもなく、一日が、一ヶ月が、一年が、もしかして一生が過ぎて行くかもしれない。

脳科学でも証明されているが、「思考の習慣化」は「行動」をセットにする事で、成功事しやすいという。

この場合、「歯ブラシやぞうきんを取り替える」事は単なる「行動」であり、「目的」は「自分の気持ちにけじめをつける」事だ。

原田陽子は、その「思考の習慣化」をうまく使い、自分の「生活」ひいて「人生」を常に前向きに捉え、成長してゆく姿勢を保っている。

月初の「1日」の話を聞いて、そういう「在り方」を感じた。



プロデューサー竹下和宏が語る、原田陽子の流儀 - この記事について

私が「原田陽子」という人物に初めてお会いしたのは、40歳の時。
ある会社でディレクターをしている時だった。

その頃、自分の人生の中で大きな問題があり、それを引きずりながら仕事をしていた。 

気分が晴れないまま、そして、40歳という年齢を迎えても、なりたい自分に、自分が変われないまま過ぎ去って行く日々。

インターネット関連の相談から始まったお付き合いだったが、その「在り方」を知る度に、私は「引き込まれる」、まさにその表現が当てはまった。

「まだまだ、自分は変われてない」、そう感じてはいるが、確実に私自身の人生に大きな影響を与えているのは確かだ。
お会いしてお話をした際に毎回「気づき」があり、それが私に影響を与えている。

「気づき」は一見「メソッド(方法)」のように感じるが、その神髄は「在り方」にあると感じている。

ここに、その「気づき」を記してゆき、「原田陽子」という「在り方」の「本質」を明らかにしてゆければと思う。


フリープロデューサー / ディレクター
竹下和宏