第2回「思い悩む」という事

私も含め、人間はよく「思い悩む」。

失敗したり、腑に落ちない事があるとそれを繰り返し頭の中で考え、後悔したり、沸々とわき上がる感情に翻弄される。
しばらくするとそれは忘れ去られるものではあるが、時間がかかるし、忘れるまでの間の感情が非常に堪え難い事もある。

あるものは、その失敗を原因に何かをやめてしまう事もある。
会社を退職する。
問題が起こったおつきあいを敬遠する。
後ろ向きのスパイラルが続いてしまう。

こうした事は日常の中によくある事ではないだろうか。
私も友人や知り合いの相談をよく受けるが、こうした類いの悩みは多いと感じる。

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時節的に今は5月。新しい仕事や新しい環境の中に身を置き、様々な事柄が起こり、人間関係や人生に悩みを抱えている人も多いのではないだろうか?

以前、この内容を原田陽子氏にお話した折に、「鍵」となる言葉を頂いた事を思い出す。
それは「解決する」という言葉だ。

「思い出す(=思い悩む)」という行為は、その事柄を単に思い出しているに過ぎない。
それを自分の中で「解決する」事により、前へ進める、そういう考え方だ。

例えば、何かご注意を頂いたとする。
注意を頂いた方の意見や考え方を聞き、「素直に受け止める」。
自分自身を客観的に捉え、分析してみる。
それらを糧に、次に繰り返さない様にする。

「解決する」というプロセスは、簡単に言うとこういう流れだ。

この「解決する」というプロセスを認識すると、同じ失敗をしないように考えるので、失敗が怖くなくなる。同じ事を繰り返さない、という「自信」になる。そうすると、前向きになれる。

・・・いやいや、その「素直に受け止める」ができないんですよね。
私もそうです。分かります。

では、こう考えてみる。

「解決する事を実践する」のと、いままでと同様に「思い悩み続ける」のとでは、どういう違いが生まれるか。

やらなければ、いつもと同じ様に「思い悩む」時間が長く続き、後ろ向きな時間が長く続く。
「解決する事を実践」してみて、うまく出来れば、前向きに人生を過ごせるはず。
やるのとやらないので大きな違いが生み出されると感じる。

出来ないとしても、決して損はしない。
うまく出来れば、自分への「自信」が手に入る。
確かに「素直に受け止める」事は難しい。
ある程度、実践し、体験し、練習する事は必要かもしれない。

「素直に受け止める」という事ができるようになる為には、必ず「客観性」が必要、と原田陽子は語る。
何か他者からのご注意の内容や、物事の失敗の中には、自分自身の「力量」の無さが隠れている。

自分自身が客観的に自分を判断し、その力量を計る、これは一つの指標。
他の人に完全な客観性を持って意見や注意を受け、力量を知る、これも一つの指標。

「他の人に言ってもらえるだけありがたい事と思わない?」

彼女の言葉を素直に受け止めてみよう、と思った瞬間だった。


プロデューサー竹下和宏が語る、原田陽子の流儀 - この記事について

私が「原田陽子」という人物に初めてお会いしたのは、40歳の時。
ある会社でディレクターをしている時だった。

その頃、自分の人生の中で大きな問題があり、それを引きずりながら仕事をしていた。 

気分が晴れないまま、そして、40歳という年齢を迎えても、なりたい自分に、自分が変われないまま過ぎ去って行く日々。

インターネット関連の相談から始まったお付き合いだったが、その「在り方」を知る度に、私は「引き込まれる」、まさにその表現が当てはまった。

「まだまだ、自分は変われてない」、そう感じてはいるが、確実に私自身の人生に大きな影響を与えているのは確かだ。
お会いしてお話をした際に毎回「気づき」があり、それが私に影響を与えている。

「気づき」は一見「メソッド(方法)」のように感じるが、その神髄は「在り方」にあると感じている。

ここに、その「気づき」を記してゆき、「原田陽子」という「在り方」の「本質」を明らかにしてゆければと思う。

フリープロデューサー / ディレクター
竹下和宏