第5回 幸せになるための「手段」と「目的」

人生において、言葉1つで大きく方向が変わってしまう事は沢山あると思う。
発言1つで仕事の契約が取れたり、取れなかったり。
言葉1つ足りないだけで、真意が伝わらず、関係が悪くなったり。
子どもにおいては、親の言葉1つが、長い人生に影響する事もある。


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原田陽子氏とお話をした時に、素晴らしい効果を生み出しそうな言葉を教えて頂いた。
それは「大丈夫?」という言葉だ。

例えば、子どもが何か失敗をする。
事例として考えると、コップの水をこぼした、としよう。
その時に、どういう言葉を不意に発するだろうか。
大凡の人は

「あっ!」

とか

「だめでしょ!」

ではないか?

しかし、その時に

「大丈夫?」

という言葉を発せたとしたら。
受け取った子どもは恐らくそこに「愛」を感じるだろう。
そして、親と子どもの関係性は、「大丈夫?」が時間の中に重ねられると、より密接なものになるだろう。
これは素晴らしい事だと思う。

子どもに限らず、恋人、同僚、上司からこの「大丈夫?」が発せられたとしたら。
父、母、おばあちゃん、おじいちゃんからこの「大丈夫?」を発せられたとしたら。

関係性は大きく良い方に舵を切ると思う。

しかしこの「大丈夫?」という言葉。
不意に発する事なので、なかなか実践は難しいと思う。
「こういう事があったら大丈夫と声を出そう。」
と決めていても、とっさの事だから、難しい。
そこで、原田陽子氏にこの事を聞いてみた。

「とっさにやろうとしても皆さん難しいと思うんですが、どうすればそうなれますか?」

「常に"意識しておく"事が大事だと思います。イメージトレーニングのように、先を考えて、もし、こうなったら、こういう言葉をかけようとその言葉を準備しておくと、いざという時に意識してその言葉を使えると思います。」

私はその答えを聞いた時に、本当に沢山のイメージトレーニングが必要だと思った。
「こういう事があったら大丈夫と声を出そう。」
そう考える事は皆、できる。
イメージトレーニングの反復を、沢山の回数を重ね、やっとこの行動ができるようになるのではないか?

原田陽子氏に、こういう話を続けて頂いた。

「意図的に行動すると、常にトレーニングが出来て、望む自分に、少しづつでも、近づく事はできますよ。」

「意図的」に行動する、つまりいろんな物事や自分の思い、目標などを常に考え、それに対して意図的に接する、という話だ。

ここでよく考えてみよう。

車を運転している時、家事をしている時、ジョギングしている時など色んな行動をしている時に一体何を考えているだろうか?
それを思い出す事ができるだろうか?
恐らく、その時に考えていた事は思い出せない。つまり無意識に近い思考を行っているか、取るに足らない事を考えている事が多いのかもしれない。

その時間をイメージトレーニングを反復する時間にしたら。
望む行動ができるようにならないだろうか?
望む目標に、少しづつでも近づけないだろうか?

私はここで、原田陽子氏は、意思をしっかり持った人物である、と感じた。
問題は言葉を発する事ではない、なぜそれが必要なのか?という事だと思う。

おつきあいをする相手に対して、自分の親族に対して、仕事上のパートナーに対して、いい関係性を構築してゆきたい。
だからこそ「大丈夫?」という言葉を紡ぎだす事が大切だし、重要と感じる。
つまり、目標はどこにあり、その為には何をすべきかをしっかりと、自分の意思でそれを拓いてゆく、そういう人物だと感じた。

「大丈夫?」は素敵な言葉だ。
しかし、何の為に「大丈夫?」といいたいのか、それが重要だ。
心からそれを望み、常に考え、イメージする事が本当に大事だと思った。


プロデューサー竹下和宏が語る、原田陽子の流儀 - この記事について

私が「原田陽子」という人物に初めてお会いしたのは、40歳の時。
ある会社でディレクターをしている時だった。

その頃、自分の人生の中で大きな問題があり、それを引きずりながら仕事をしていた。 

気分が晴れないまま、そして、40歳という年齢を迎えても、なりたい自分に、自分が変われないまま過ぎ去って行く日々。

インターネット関連の相談から始まったお付き合いだったが、その「在り方」を知る度に、私は「引き込まれる」、まさにその表現が当てはまった。

「まだまだ、自分は変われてない」、そう感じてはいるが、確実に私自身の人生に大きな影響を与えているのは確かだ。
お会いしてお話をした際に毎回「気づき」があり、それが私に影響を与えている。

「気づき」は一見「メソッド(方法)」のように感じるが、その神髄は「在り方」にあると感じている。

ここに、その「気づき」を記してゆき、「原田陽子」という「在り方」の「本質」を明らかにしてゆければと思う。


フリープロデューサー / ディレクター
竹下和宏