第7回 実践するという楽しみ

私は仕事で、一時期「セミナー」なるものに多くの回数、参加していた。2時間程、その道の方がお話をするものから、4日泊まりがけで学ぶセミナーなど、本当に沢山のセミナーに行った。しかし、行って、その後思う事がある。

「なぜ、話の内容が理解出来ているのに、自分は変化できないんだろうか...」

 それは周りを見てもそう思った。

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セミナーに来る方で、よく会場で挨拶をする方も、そこまで日々変わっているとは思えない。中にはセミナーマニアみたいな方もいる状況。

セミナーに参加する事は、様々な目的もあるかもしれないが、あまり人は変わる事はできないものだなぁ、と思った。

 前のコラム「心をひらく」を執筆する取材をしている過程で、前回お話出来なかった事がある。
原田陽子氏は「実践してみる」事を「愉しんでいる」という。

例を挙げると、オリーブオイルの試飲体験会があったとする。
会場で様々なオリーブオイルを味わい、感覚や知識として学ぶ。
その後、家に帰って実際に家で、数種類のオリーブオイルを家にあるものを含めて並べ、もう一度体験をしてみる。
そうして、その体験や知識を、料理やお客様のおもてなしの時に活かして行く、というお話だった。

「新しい物事を知ったら、試してみたくてしょうがないんです。」

 原田陽子氏は笑顔で語っていた。

僕はこの会話の中で思う事が2点あった。

1つ目は、見聞し、体験した事を実践する、という事。
冒頭の私のセミナーの話に当てはまる事は、話は理解出来ているが、実践が伴っていない事が挙げられる。どんなにいいことでも実践しなければ、それは身に付く事もないし役に立つ事もない。

2つ目は、身近な事から実践して見る事。
例えば、全くランニングをした事が無い方がそういった健康セミナーに行っていきなり1日10キロのランニングを勧められても、絶対に長くは続かない。ハードルが高すぎる。しかし、まずは職場まで歩いて通勤してみる事は出来るはずだ。

先ほど書いた原田陽子氏の体験の話をすれば、オリーブオイルの体験試飲をした後、高いオリーブオイルを数種類買う訳ではなく、家にあるものを含めて出来る限り手軽に実践している。また、それを日頃行う料理という行動に役立てている。

実践しなければそれは形すらも成さない。
目標が大きすぎると長続きしない。

 実はこれは原田陽子氏が常にお話される事だ。

 様々な実践を、実生活に結びつけ実践する。

自分が到達できると思われる目標を決め、着実に達し、自分を変えてゆく。

愉しみながら、自分を変えられたらとても毎日が清々しいだろう。
変化する自分を見て、周りの人が愉しんでくれたら、それはもっと価値の高いものになるだろう。




プロデューサー竹下和宏が語る、原田陽子の流儀 - この記事について

私が「原田陽子」という人物に初めてお会いしたのは、40歳の時。
ある会社でディレクターをしている時だった。

その頃、自分の人生の中で大きな問題があり、それを引きずりながら仕事をしていた。 

気分が晴れないまま、そして、40歳という年齢を迎えても、なりたい自分に、自分が変われないまま過ぎ去って行く日々。

インターネット関連の相談から始まったお付き合いだったが、その「在り方」を知る度に、私は「引き込まれる」、まさにその表現が当てはまった。

「まだまだ、自分は変われてない」、そう感じてはいるが、確実に私自身の人生に大きな影響を与えているのは確かだ。
お会いしてお話をした際に毎回「気づき」があり、それが私に影響を与えている。

「気づき」は一見「メソッド(方法)」のように感じるが、その神髄は「在り方」にあると感じている。

ここに、その「気づき」を記してゆき、「原田陽子」という「在り方」の「本質」を明らかにしてゆければと思う。



フリープロデューサー / ディレクター
竹下和宏