第20回 心からの気遣い

大勢の外国の方が日本に旅行に来る昨今。
特に福岡は人気が高いようで、欧米やアジアからのたくさんの旅行客を街角などでよく見かける。
最近ではグローバル化が進み、仕事でも外国の方が相手である事も珍しくない。
更にはプライベートでも、外国の方を避けて通る事はできない、そうした雰囲気も感じる。



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飲食店で、偶然隣りに座った外国人旅行者と話をする事もしばしばある。
しかし、中には
「外国人の方はどうも...話をする勇気がない」
と逃げ腰の日本人もいる。



原田陽子氏のブログやフェイスブックで、外国人留学生を家に招いて食事を愉しんでいる、という記事を何度となく見かけた事がある。
そこで、彼女に、外国人の方を家に招く時に、留意している事が何か聞いてみた。


「そうですね... 一応、日本食でのもてなしを考えて、食べたいものや好き嫌いとか、アレルギーの有無などを尋ねます」


なるほど、食事を出すので、そうした事は注意すべき事になるのだろう。


しかし、そのお話を聞いた時にふと思ったことがある。


「原田さんのそれは、日本人でも外国人でも留意している事は同じではないですか?」


「確かにそうですね。せっかく日本人の家庭に来てくれるので、日本のカラーを出すようにして、お鍋文化を伝えたり、お抹茶を点てたり、留学生たちが楽しんでくれるようなおもてなしを考えています。でも、それは日本人のお客様でも、何が好きかしら、どのような演出が喜ばれるかしらと頭をひねるところは変わりません。」


結局のところ、言葉の壁とか文化の違いとかは大きな問題ではなく、人に対する「心からの気遣い」を「おもてなし」という形でしっかりと実行しているようだ
原田陽子氏はそうした所にも揺らぎがない。


確かに未知の事を前にした時に、人は先に進む事を躊躇しがちだ。
そんな場面に、原田陽子氏のように、人として考えるべき事を崩さない、揺らがない自分を持つ事は、未知なる物事の前では強い力になるだろう。


そして、私は思うのだが、「心からの気遣い」は、プロトコールの根底にある「お相手への思いやり」から生まれているもので、必ず相手の心に届く。


言語とか、文化とか、肌の色とか、そうした目に見える違いを、真の「心からの気遣い」は軽々と超えさせるのだろう。


今度は、その「心からの気遣い」をどうしたらできるようになるのか、そこのところを原田陽子氏に尋ねてみたいと思う。

 


 





原田陽子流「丁寧な暮らし」について

原田陽子氏のお話をお聞きする中で、様々な「気づき」があります。それは生活の中における、ちょっとした悩み事や考え方を変える、ヒントになると感じました。


この「原田陽子流 丁寧な暮らし」というコラムを通じて、そうした生活に役立つ考え方、捉え方を記して行く事で、お読みになった様々な方のヒントになれば、と思っております。



書き手:フリープロデューサー / ディレクター
竹下和宏