第22回 原田陽子氏のガトーショコラ

私は原田陽子氏とのお打ち合わせの際に、おもてなしを頂く事がある。
中でもガトーショコラは非常に印象に残っている。
このガトーショコラは生徒さんなどに、かなりの人気のレシピであると聞いた。
色々お話を聞くと、作り方がかなり簡単で、しかも本格派な味わい。
その簡単さと本場のクオリティーのバランスに驚かされた。

このガトーショコラ。かなり深い価値観が隠されていると思う。
それは原田陽子氏の言う、「本物を知る」という事である。

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最近テレビで、コンビニ商品で本物っぽいものを作る企画がある。
コンビニにある商品で、本格的何かを作る番組企画なのだが、私は勘違いを生み出しはしないかと心配だ。
例えば、キッシュ(に近いもの)をコンビニに売っている食材で作れたとしよう。
それを主婦が子どもに食べさせる。
子どもはそれをキッシュだと教えられる。
そうすると、本物のキッシュが分からないまま、子どもが育つ恐れがないだろうか?と心配だ。

この流れの中に潜んでいる最大の問題は、本物のキッシュを知っているか、知らないかにあるかと思う。
もし本物を知らずに子どもに教えてしまったら。
後々、もっと面倒な問題を生み出してしまう。
本物のキッシュを食べる機会を、子どもが他人に指摘される前に、子どもに与える事ができるのだろうか?

これと似た問題が、最近の様々な風潮に隠されている気がする。
簡単、安価が最近持てはやされる傾向があるが、「本物」「本質」が置いて行かれている気がする。

本物を知り、本質を知る原田陽子氏であるから、あのガトーショコラはあのクオリティーのメニューなのだ。
そして、それを体験した人が、家族に食べさせたい、そう思う。

食べるものではあるが、その中には、原田陽子氏の「物事と向き合う態度」もしっかりと反映されているのだ。

皆様には是非一度、あの本物のクオリティーを体験して、感じて頂きたい。
今月は丁度バレンタインデーがある。原田陽子氏のガトーショコラのレシピを知っている方々は、恐らく、家族に作る事だろう。

 

 


原田陽子流「丁寧な暮らし」について

原田陽子氏のお話をお聞きする中で、様々な「気づき」があります。それは生活の中における、ちょっとした悩み事や考え方を変える、ヒントになると感じました。

この「原田陽子流 丁寧な暮らし」というコラムを通じて、そうした生活に役立つ考え方、捉え方を記して行く事で、お読みになった様々な方のヒントになれば、と思っております。


書き手:フリープロデューサー / ディレクター
竹下和宏